部分矯正
部分矯正とは、出っ歯やすきっ歯など、部分的な歯並びのトラブルを解消するための矯正治療です。気になる部分だけを矯正するので、全体的な矯正と比べて短期間で完了します。全体的な矯正には、2~3年ほどかかりますが、これは動かす歯の本数が多いためです。動かす歯の本数が少ない部分矯正は、2~6ヶ月程度と比較的短い期間で矯正できます。
それだけ治療の痛みや費用も抑えられるので、全体的な矯正と比べて気軽に受けていただけます。
インビザラインGo
インビザラインGoは、インビザラインの中でも前から5番目の歯までを動かすための矯正装置です。前歯の凹凸や軽度の開咬、軽度の過蓋咬合などは、インビザラインGoで改善できる可能性があります。インビザラインGoを適用できるかどうかの判断には、専用アプリなどによる診査・検査が必要です。
使用するマウスピースの枚数は最大20枚で、1枚のマウスピースの装着を10日続けると仮定した場合、治療期間は約6ヶ月です。たとえ、歯並びの改善がうまく進んでいなかったとしても、1年を超えることはほとんどありません。そして、適用する箇所によって異なりますが、全体的な矯正と比べて治療費を抑えられる傾向があります。
インビザラインGoの特徴
特徴1.目立ちにくい
インビザラインGoは薄くて透明のマウスピースを使用するため、口を開けたり笑ったりしたときに周りの人に気づかれる心配がほとんどありません。また、装着時間を守った上で、短時間であれば外しておくこともできるので、絶対に矯正していることを知られたくない場面では外しておくとよいでしょう。
特徴2.短期間かつ経済的に矯正できる
インビザラインGoは前歯だけを矯正するため、他の矯正治療と比べて短期間で終了します。そのため、全体的な矯正と比べて費用を抑えられます。
特徴3.デジタル技術を活用できる
インビザラインGoには、スマホアプリによる簡易診断、3DスキャナーのiTeroによる歯型取りなど、デジタル技術を活用できます。従来の印象材を使った歯型取りによる不快感を解消できる他、治療シミュレーションによって治療結果と予測のギャップを小さくできます。
特徴4.痛みが少ない
ブラケットとワイヤーを使用する矯正治療では、口腔内を傷つける場合があります。インビザラインGoには薄いマウスピースを使用するため、口腔内のケガのリスクや痛みを抑えられます。
前歯の歯並びが気になる場合の他の治療法
インビザラインGoの他に、前歯の歯並びを整える治療法には、ダイレクトボンディングが挙げられます。コンポレットレジンで歯の形を整えることで、歯並びも整えられます。歯を削る必要がなく、その日のうちに見た目を改善できますが、時間が経つと変色するため定期的な治療が必要です。
また、歯を削って薄いセラミックを張り付けるラミネートベニアという治療法もあります。変色しにくく、即時で見た目を整えられますが、セラミックが欠けたり歯の状態次第では不自然に見えたりといったデメリットもあります。
どの治療法が患者さまにとって最適か、事前の診査・検査に基づいて診断いたします。メリット・デメリットを丁寧にご説明した上で、患者さまとご一緒に治療法を決めることができればと思いますので、まずはお気軽にご相談ください。